現場に関する日記です。
市道復旧 2024/11/27
市道仙野原細島線の道路及び側溝の復旧が完了しました。
法覆護岸工のA1橋台護岸工を施工したため、既設側溝の位置では護岸工と干渉して側溝が復旧できないため、道路を横断する構造の側溝としました。
歩道等でよく見るタイプの側溝で、自由勾配側溝という二次製品です。製品を並べた後に、コンクリートを打設し水路底を作ります。この水路底は自由に勾配を設定し施工できるため、自由勾配側溝と呼ばれます。
集水桝も二次製品化すると、現場での型枠組立・解体、コンクリートの養生期間を短縮できるのですが、製作期間に1ヶ月程度かかるため、今回の集水桝は、現場打ちで施工しました。
側溝の復旧が完了したので、道路を復旧します。路盤と言われるアスファルト舗装の下地を施工します。路盤は交通荷重を分散させる等の重要な役目を果たしており、道路の基盤となる層です。
路盤工の施工が完了し、アスファルトを施工します。
アスファルトの現場到着温度は166.4℃で、冷めてないことを確認します。
アスファルトフィニッシャーでアスファルトを敷き均します。フィニッシャーの両側で作業員が端部等の細かい箇所を人力にて敷き均します。初転圧前には、アスファルトの温度を測定し適正な温度で転圧します。
最後にタイヤローラーにて仕上げ転圧を行います。
市道の舗装復旧が完了しました。
踏掛版工2 2024/11/22
今週で小谷橋A2踏掛版の施工が完了しました。
コンクリート打設前に落ち葉や鉄筋を結束する結束線等のゴミを取り除きます。また、コンクリート打設時においては、鉄筋の上を直接歩いて作業すると作業員が踏み外してケガをする恐れがあるため、「メッシュロード」という網マットを敷き、足を踏み外さず安全に作業できるようにしました。
コンクリートの打設状況です。高周波バイブレータによりコンクリートをしっかり締固めます。
型枠を取り外し、埋戻しをして施工完了です。
踏掛版工1 2024/11/11
小谷橋の踏掛版工の施工を行っています。踏掛版とは橋の両側にある分厚いコンクリート版のことで、普段は地中に埋まっているので、見ることはできません。
鉄筋を組立てる前に、橋台と接する面に目地材を設置します。コンクリートは温度・湿度により、収縮や膨張を繰り返します。目地材は膨張したときに、橋台コンクリートと踏掛版コンクリートが互いに圧迫し壊れないようにするためのクッションの役目を果たします。
鉄筋の組立状況です。鉄筋のマス目が広いところは、足が嵌り転倒等の事故が考えられるため、慎重に作業します。
鉄筋組立が完了したため、所定の位置に型枠を組立てました。コンクリート打設前に、葉っぱ等が入り込むと清掃しづらいので、打設前まではブルーシートで覆っておきます。
設計図通りに配筋されているか、「かぶり」が確保されているか確認します。「かぶり」とは鉄筋表面からコンクリート端部までの最短距離のことです。「かぶり」を多くとると補強材となる鉄筋の効果が薄くなりますし、「かぶり」少ないと鉄筋が酸化し構造的に弱くなります。適正な「かぶり」を確保することで、鉄筋を錆から守り耐用年数を長く持たせることが可能となります。